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子どもの力を引き出すパパ・ママコーチング

「子どもが言うことを聞いてくれない」「勉強しない」…。お母さんの悩みは尽きないものですが、そんなイライラを解消し、子どもの力を引き出すにはどうしたらいいのでしょうか。子どもとの関わり方、そしてお母さんたちへのメッセージを、「教育コーチング(※)」の第一人者である小山英樹さんに聞きました。

※「教育コーチング」とは、知識を「教える」のではなく、本人の気づきによってやる気と能力を引き出し、自分で描いた夢を実現できる自立した人間を「育てる」ことを目指している。

お母さんへ まずは自分を許すこと

「一番に言いたいのは、まず、お母さん、自分を許してねということです。子どものことをつい怒ってしまう、自分はなんてひどい母親なんだと、毎回反省するのにまた怒ってしまう。その怒ってしまった自分を許せずに、引きずったままもっといい母親を目指そうと思うから、自分に対してもイライラしてしまうんです。過去の自分を否定したり、その過去の自分に意識がいってしまうことを正当化も後悔も否定もしなくていい。ただ、過去は過去なんだということを分かって欲しい。昨日までの自分は昨日までの自分、その自分を許した上で、さあ明日はどうしよう?と考える。コーチングとは、子どもを変えることではありません。まずは自分を許す技術を身につけることから始まるのです」。

教育コーチングでは、子どもの話を聞く、質問をする、子どもを承認する、という技術が重視されます。そのためには子どもの心と悩みをしっかりと受け止め、感じることができる力が必要です。それにはまず、自分自身を承認し、自分を守ろうと硬くなった心をときほぐすことが大切です。

「世の中で一番承認されていない存在がお母さんかもしれない。子ども、親、夫、周りの誰もが自分を受け入れてくれない、認めてくれない、そう感じているお母さんは多い。保護者を対象とした『親力向上セミナー』では、90日分のセルフ・コーチングのワークを提案します。もちろんワークは、三日くらいでやめてしまう人もいます。でも、できなくてもできない自分を許してください。それを許せないなら、許せない自分もよしとする。無理するのではなく、そうやって自分を認めることがコーチングの一歩なのです」。これまで向き合ってきたお母さんたちの姿が目に浮かんでいるのかもしれません。小山さんは、一言一言、かみしめるようにゆっくりと話します。

コーチングとの出会い、意義

小山さんがコーチングを学ぶきっかけとなったのは、一人の生徒との出会いがありました。誰かに言われなくても勉強する。成績が落ちても動じずに、客観的に分析して努力できる。そんな生徒に出会い、そのお父さんに子育ての秘訣を聞いてみたことがあったそうです。

「『わたしは癌を患い、息子といつまで一緒にいられるか分からない。息子には、私がいなくても生きていける子になってほしい。息子に話すのは、愛してる、応援しているということだけ』と言われてしまったんです。自分はもともと高校教師をしていて、力で生徒を押さえつけるのが教育だと信じていました。だけどそれは違うと分かった。ちょうどその頃出会ったのがコーチングでした。教育、子育ては生身の人と人との関係。無限の可能性を持った子どもと対峙するという大事な教育の場に、このままビジネスコーチングの手法を持ち込むことはできないと考えたのが教育コーチングの始まりです」。

子どもを親の都合のよいように操り、育てるのではない。安心感があってこそ子どもは勉強ができ、自分で伸びようとする。受験で終わってしまうのではなくその先も伸びていけるような人間力を育てたい。そんな熱意と信念を持って研究、確立し、生まれたのが教育コーチングなのです。

現在では、幼稚園や小学校など教育機関への講義も多いという小山さん。広島県のある幼稚園では、園の要望で教員、保護者へのコーチング指導を行い、その結果、教員と保護者、保護者と保護者との関係が変わり、子どもたちの変化となって現れてきたといいます。

「自分の好きなところを見つけられてはじめて、子どものいいところを見つけられるようになる。みんな不安や悩みをいっぱい抱えています。お母さんは、そんな悩みを否定されずに誰かに聞いてもらうだけでもラクになる。自分では気づいていなかった仮面がはがれる瞬間のお母さんは本当にきれいでかわいいんですよ」と、小山さんは優しい笑顔を見せました。

自身も、小学2年生の息子さんを持つお父さん。「子育てはなかなか大変ですね」と父親の顔をのぞかせます。
「子どもは自由にのびのび成長してほしい。それが一番です。スタートの時点では、指示・命令するほうが早いかもしれません。でもそれでは、永遠に指示・命令が必要な子どもになってしまう。早い時期からコーチングを取り入れることで、自立へのプロセスを促し、セルフ・コーチング力を高めることができると思います」。

家族関係を変える、子どもを変えたいと思うならまずは自分が変わること。子どもに一番近いところにいる親だからこそできる子どもの育ちの支援、人間同士の関わりである子育ての大切さを改めて痛感しました。

お母さんが生まれ変わる瞬間

成基コミュニティグループで幼児教育に携わる小野慶子さんは、自身も一人息子を育てるお母さん。小野さんに「親力向上セミナー」に参加した話をうかがいました。参加したセミナーでは、自分を玉ねぎのようにイメージし、一枚ずつ皮を剥いていくことで、それまでまったく意識したことのなかった自分に気づいたそうです。

「自分は仕事で教育に携わっているという自負があった。でも、実際の子育てでは悩んでばかり。本当はいけないことなのに、仕事で目指す理想と、現実の子育てとのギャップに苦しみ、落ち込んだ時期がありました。だけどある人の一言で、子どもに対する愛情に気づいたんです。ママのところに生まれてくれてありがとうという愛情に目を向けられるようになったことで、自分はこれでいいんだと思えた。自分の思い通りにするのではなく、子どものすべてを許そうと思いました。子どもとの会話が増えるにつれ、子どもに主体性が出てくるのが分かりました。親としての自信になりましたね。今、自分がお母さんたちに向けてセミナーや講義をする立場になりましたが、何かを教えるのではありません。お母さんはどこに向かいたいですか、目標はなんですか、と尋ねるだけ。自分で先を見通して目標を見つけられれば、迷ったり悩んだりしても自分で進む力となるんですよ」と、明るく、大らかな笑顔で語る小野さん。

コーチングにも、自身の経験を生かして活躍中です。

小山英樹さん プロフィール

成基コミュニティ取締役。コーチング室室長。
社団法人日本青少年育成協会理事・主席研究員。同協会認定マスター教育コーチ・認定S級トレーナー。国際コーチ連盟(ICF)認定ACTP応用コース修了。米国NLP協会認定プラクティショナー。

「京都 幼稚園・保育園情報vol.5」(2010年5月発行)より


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