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腹腔鏡下子宮筋腫摘出

子宮がん検診

職場で毎年受けていた子宮がん検診。初めて子宮筋腫があると指摘されたのは30代後半でした。しかし、職場の同僚に聞いてみても「みんなけっこうあるよ」といたって普通。

お医者さんも「この年齢で子宮筋腫は普通ですから、このまま様子をみましょう」ということで、少しずつ大きくなってはいるものの、数年経過観察で終わっていました。

貧血がやばいことに

ところが、昨年10月に受診した人間ドックでもともと鉄欠乏性貧血だったのですが、数値がかなり低くなっており、とりあえず早く治療を受けてくださいと言われる始末。
そういや、最近プールで泳ぐと息切れするし、階段の上り下りもしんどいなあと思っていても年のせいかとなんでも年齢のせいにしていた私。
まあ、原因は子宮筋腫だろうと久しぶりに婦人科を受診することにしました。30代の頃は職場の定期健康診断とは別に子宮がん検診を産婦人科で受けていたのですが、40代からは人間ドックを受診するようになり、そこで子宮がん検診も乳がん検診も受診していたので、改めて婦人科で受診するのは久しぶりでした。

まず貧血の改善

原因は、やはり子宮筋腫。5年ほど前の最初の頃の子宮がん検診の結果がカルテに残っており
「1個がこぶし大直径7センチくらいまで成長しています。とってもとらなくてもいいですが、どうされますか?」とのこと。
私の年齢から閉経を待つか摘出するかは、考えてくださいとのことでした。
月経過多がすすんできているし、貧血の鉄剤を飲み続けるのも負担だし、この際だから手術してしまおうと決心しました。
入院期間は6日間程度、去年も海外に一人旅にでかけてしまったので、家族の反応も「また家あけるんやね」という感じ。
1か月鉄剤の服用でとりあえず貧血は改善。その後、仕事の予定もあり、年明け6月中旬に手術の予約をしました。

ホルモン注射でし筋腫を小さく

3月から月1回ホルモン注射をすることに。月経が止まるので筋腫が小さくなるそうで、できるだけ小さくするので手術前に2回から3回注射をするとのことで、私の場合、3回注射をしました。てっきり注射は腕にするかと思ったら、お腹にまさにぶすっと注射。右側と左側交互にしました。同じところに注射すると組織が固くなるらいしです。
手術前の外来受診で7センチだった子宮筋腫が3センチまで小さくなっており、注射の効果もあったようです。

腹腔鏡下手術

入院は、手術前日の昼から、夕食も3分がゆのみと思っていたら、ちょっとした卵とじ風のスープもついていました。本当なら2人部屋なのですが、結局退院前日まで同室の方がおられずちょっと得をしました。
手術日は歩いて手術室まで移動。全身麻酔のため、あっという間に意識がなくなり、気がついたら観察室へ。「えーもう終わったの」という感じ。以前、盲腸の手術で開腹手術をしたことがあるのですが、痛みはほとんどありません。気管挿管されているため、少しのどに違和感がありましたがこれもそれほど気にはなりませんでした。ただし、麻酔がはっきり覚めるまでは、飲み物も不可。同じような手術をした友人にペットボトルのお茶は飲みにくいけど、パックのストローのお茶は便利だよと教えてもらっていたので、水分補給のOKがでたら、お茶をこまめに飲んでいました。その日だけは点滴で絶食です。おまけに尿管カテーテルが留置されているので、それだけが少し苦痛…。それでも、夜に少しテレビをみてしまいました。

術後1日目

尿管もはずれ、点滴も終了。三食お粥でおかずもありました。そして入院した部屋に戻ります。傷は少し痛む程度でなんとおへそとそれ以外に3か所小さく紙テープが貼られている程度です。
手術の後の経過も良好で、術後2日目からシャワーもできたし、術後5日目一人で精算をすませ退院。地下鉄で帰宅しました。結局、手術当日何かあった時の立ち合いと退院前に夫が来た以外は子どもは日々の学校生活が忙しく面会なし。学校から帰ってきて家にいる母を見て「ただいまー。あー母ちゃん退院したんや」と兄妹ともども同じ反応。もう少しリアクションはないのか…。

手術後の体調

さすがに退院後の1週間は家の用事をこなすのも疲れましたが、日にち薬で回復。仕事は入院期間を含め3週間休み後は無事フルタイムで復帰することができました。手術前に比べて冷え性などが少しましになったようです。また、私の場合子宮全摘をしたため、月経ともさようなら。今から思うに結構しんどかったんだと思いました。1か月後から許可もでて週1回プールにも通っています。


ライタープロフィール:かっぱのQoo
早いものでとうとう息子は高校生、娘は中学生。相変わらず畑での野菜作りは継続中。京都の雑貨屋さんやカフェ巡りが趣味。