「これ、足首から切る状況なんだよ!」。形成外科の先生おかんむり!
しかも、高熱出てから一週間(町医者でインフルエンザ検査も陰性ゆえ、寝れば治るかと。。まさか傷が原因の高熱とは!)。
足首どころか「命が危なかった」と、看護師さんにも叱られて、シュン。
実は傷そのものは、霜焼けが原因で傷口がただれ、半年前から別の皮膚科に通院。
なかなか治らず、半ばほっておいたところ、足首から先が腫れあがる事態に。
「高熱が出た時点で救急車で来い!」と担当医。
息子に電話して、着替えを持ってきてもらい、出産以来、15年ぶりの入院生活に。
息子のひとり暮しはいつまで
車椅子で病室に担ぎ込まれ、点滴と口からの投薬開始。
「手術するかは明日決める」と言われ、祈るような気持ちで就寝。
24時間の点滴が効いたせいか、翌日の診察では、とりあえず薬で様子を見ることに。
「で、息子さんどうしてる?」と医師、看護師さんから心配され「炊事も洗濯もできるので大丈夫」と答えたものの、
たった一人で主婦業こなし、毎日見舞いに来て、受験勉強。。15歳には荷が重いよな。
「退院はいつごろ?」と尋ねるも、「当分無理!」と呆れられ、万事急須。
救世主登場!!
寝たきりの3日目、病室(6人部屋)に駆けこむ足音が。
何と私の友人。しかも東京から。
「見舞いに来たよ。近くに泊まるからA(息子の名)の面倒見るよ」
専業主婦とはいえ、病ある義父との同居の身。
でも彼女の夫が「Aが一人なんだろ、行ってやれ」と背中を押してくれ、
電車と新幹線で4時間かけてここまで。
同じ日、東京時代の息子の幼馴染みもわが家へ泊りに。
高校2年の彼は不登校気味(イケメンなんで昔から男子にいじわるされるのだ)。
気分転換に遊びにおいで、と誘っていたのが、わが家にとっては思わぬ助けに。
結局、私の友人、息子の友人、息子という赤の他人3人が2日間、わが家でご飯(話が盛り上がったらしい)。
友人は病院に手作りおかずをせっせと運んでくれ(病院飯は美味しすぎて口に合わなくて。。)
30日に、皆、帰京(息子も東京の祖母宅へ)。
年明けも友人らに助けられる
正月3日に息子帰宅。4日にまた東京の友人がヘルプに。
6日に息子が学んだ合唱団の卒業公演があり「Aの晴れ姿を見るよ」との気遣いと私のつきそいのため(病院から一人での外出は×とのお達しで)。
入院を知った近所のママ友も、すぐ見舞に来てくれて、の息子(息子の友人で同じ中3)が「一人ぼっちは可哀想」と2日ほど泊まりに来てくれることに。
さすがに2人とも受験生なので学校が始まってからは一人でいさせることに。
代わりにそのママ友が毎日夕食に招いてくれ、朝はうちの息子のお弁当まで作ってくるという頭の下がる1週間。
入院3週間で、週末にやっと退院。
それは、周りの人が寄ってたかって息子を助けてくれた忘れ難い3週間。
格言が身にしみる
自立とは「助けて」と言えること。
周りと支えあえること。
おバカな母親が15歳の子に伝えられるとすればこんな言葉(昔から言われているも、私自身、知ったのはわりと最近)。
母親業、まい進中のみなさま、自分のことは後まわしになりがちですがどうかご自身の「不調」には耳を傾けて、ほどほどにお過ごしくださいませ。
ライタープロフィール:歴ママ
東京生まれ東京育ち。京都暮らしは毎日が新鮮、親子で歴史にはまっています(滋賀、大阪も大好き)。
同じ中学の息子の友人も、息子も無事それぞれ第一志望の高校に。東京の子はただいま大学受験まっさい中。桜が咲いたら京都で花見の予定です。