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とびひとの闘い!

ただの湿疹だと思ったら

夏休みのことです。帰省していた実家から帰り、さんざん遊んで子どもたちにも疲れがではじめていた頃。
もともとアトピー性湿疹のある娘の、肘膝裏、足の付け根などの症状が、だんだん悪化してきました。湿疹が増え、かなり痒いよう。
いつものアトピーの薬を塗っても、どんどん広がるし、湿疹が破れた後の皮膚が戻らない。
週末、病院も開いておらず、あまりにひどいので、大きな絆創膏で覆って、皮膚の再生を促したつもりが、全体的にグジュグジュしはじめ、さらに悪化!!
これはちょっとまずい…いつもと違う?
ここで、ハッと思い出しました。従姉妹が、「とびひ、治りかけなんだよね」と言っていたことを…
もう、見た目はキレイに治っていたので、もう大丈夫だろうと、一緒にプールに入れて遊んだのでした。

とびひはどんどん感染する!

週明けに、早速皮膚科へ。やはり、とびひでした。
とびひは黄色ブドウ球菌という細菌による、感染する皮膚病です。黄色ブドウ球菌自体は、人体に常在する菌ですが、傷口などに侵入することで、とびひが発症します。
ただのアトピーだと思い、消毒もせず、薬も塗らずに傷口を覆ってしまったことにより、絆創膏内部で菌が繁殖して、症状が悪化したようです。

 

皮膚科では、抗生物質の飲み薬と痒み止めの飲み薬、菌の繁殖を抑制する塗り薬、患部保護薬を処方されました。
患部の消毒をするという治療法もあるようですが、うちの場合はその指示はなし。
(これがしみて痛いそうなので、無しですんで助かりました…)
お風呂上りと、朝、患部に塗り薬を塗り、保護薬(亜鉛華軟膏)を塗ったガーゼで覆います。
とにかく、患部を露出していると、そこから感染しますので、包帯で巻いて、長袖、長ズボン。

 

幼稚園では、皮膚科医の指示により、プール、着替えがなければ、患部の露出をしないようにして登園してもよいと言われました。
(保育園だと、どうしても昼寝や着替えなどで肌が触れる機会があるので、登園制限があるのかも?)
幼稚園の制服も、冬服のブラウス、体操服。スカートの下は、ハイソックスか、レッグウォーマー。手首は袖から出てしまうので、ガーゼの上から手首サポーター。
夏なのに、完全装備で暑そう…かわいそう。
親の無知で広がったようなものなので、もう申し訳なくて…

早めの受診が肝心

薬を飲み始めて一週間、かさぶたが増え、患部が乾いて皮膚がはってきました。
夏休みの間、患部を太陽にさらしてしまっていたので、日焼けあとがまだらになってしまいました…薄くなってくれるといいけど…

薬も飲み終わり、新しいとびひも出なくなって、ほっと一安心…と思ったら、今度は上の子の背中にとびひが!!
…結局、丸1カ月、とびひと格闘しました。
ガーゼを貼るための紙テープは二巻消費。ガーゼがわりの絆創膏(小さい湿疹に貼る)も100枚パックを使いきりました。
毎朝毎晩の薬塗りは、思いの外、親も消耗しました…嫌がってすぐ逃げるし…

普段からアトピー性湿疹のある子だと、他の皮膚病に気づきにくいことがあると思います。とりあえずアトピーの薬を塗っていたら、その薬があわない病気ということも…
患部が広がってからでは、治療が長引きますので、いつもと違う?と思ったら、早めに皮膚科を受診してくださいね!


ライタープロフィール:しろうさ
小学二年生と幼稚園年少の兄妹を毎日テンパって育児中。お笑いとマンガが大好きで、子どもも影響を受けまくり将来の夢は兄妹漫才師。
結婚と同時に京都に来て早10年。3代続いて京都人になれるまで頑張ります(笑)。