始業式間もない金曜日、高3の息子が「どうする?」と持ち帰った一枚の申込用紙。文科省が進める「高大連携」。
高校と連携する私立大学に「志望」し、選ばれたら「入学確定」に。
それってチャンス?締め切りは3日後の月曜日。申し込んじゃう?
作文で這い上がれ!
高大連携とは指定校&公募推薦的な入試制度のこと。
高校によって連携する大学や選考方法は違うものの、校内選考→夏に大学の講義を数回受けて毎回レポート提出→勝ち抜けば年内合格 という何とも魅力的な仕組み。
第一関門は高3までの成績が「3・8」以上。ギリギリの息子はここで落ちる確率は高い。でも専願のため、国公立を狙う子は応募しない。ゆえに実際の倍率は3倍そこそこ?「志望動機」の作文も評価対象のため、「土日徹して作文に取り組め」ば、這い上がるチャンスもゼロではない。
早くもその晩は大学決定気分!(最終的には他の連携校とも競うので甘い話ではないのだが)。
ただ、コロナ禍でその大学のオープンキャンパスは未体験。私立大学は入学金その他を含め4年で700万円の「高価なお買い物」。情報が少ないのに3日で決めてしまっていいものか。
ひと晩寝たら、急に気持ちがぐらりんこ。
とりあえずHPを確認(遅っ)。他県大学も含め比較してみると、志望学科の魅力が薄い感じで拍子抜け(あくまでHP比較です)。追い打ちをかけたのが「学科が選べない」だった。
希望する学科に行こう
申込書には学科を3つ選んで記入する。
第一志望の人気が高ければ、第二、第三にまわされて、合格後の変更は不可。
ちなみに歴史を学びたい息子は「日本史」ほか「アジア」「中東」にも大いに関心が。
ただ、カリキュラム内容をHPでよ~く調べてみると「アジア」なら英語が第一外国語から外れ、中国語か韓国語が必修に。
例えば「韓流」が好きで、将来のビジネスも韓国語で、と思う人にはピッタリかも。でもそれは「自分で」決めてからの話。大事な選択を「大学側にゆだねる」のは、無いな。
「推薦」は一見魅力だが、「選択」がネックとは聞いていた。ある先輩は成績4・8(ほぼオール5)。国立大含めて推薦の話が来たものの、「行きたい学科やない」と蹴ったそう(そのママはぶつぶつ言ってましたが)。
大学は早めに精査しよう
昨年はコロナ禍で見学ができなかったのが痛かった。
いま大学の説明会はどこも即、満席で早くも後手にまわった感が。
大学選択は子ども任せでは×ということも身に沁みた。例えば大学時代に留学したくても大学(学部)によって行ける国や条件がまるで違うのだ。
これから勉強も情報収集も地道にスタート(遅っ×2)
いま中学、高校の皆さん、進路はまずは情報から。
高3になってあわてているわが家からの現場報告でした。
ライタープロフィール:歴ママ
出身も大学も関東ゆえ、近所のママたちが大きな情報源。
上のお子さんがお受験だった家では、掛け持ちの入試費用20万、滑り止め大学に払った手付金(捨て金)が40万円。塾や夏季講習費は別。あ~、大学って、受かるまでの道のりも遠いのね!!