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大学受験で親のやること2

兄と妹、同じ高校でも大学選びはそれぞれ違う。

我が家の大学受験。振り返ってみたいと思います。

妹の場合

妹は、兄と同じ公立高校ですが、普通科に進学しました。

中学生の時に、専門学科を受けてみると聞いたけど、断固拒否。

じゃあなぜその高校に進学したかというとなぜかその高校は、陶芸や染色、美術のデッサン教室と普通科なのに、芸術系の教室が充実しているからでした。

 

小学生の頃から、自由に作品を作ることができるアトリエに受験ぎりぎりまで通っていたのですが、そこは受験指導はしない方針でした。アトリエの先生に相談したら、芸術系大学に進学したいなら、デッサンの勉強は早い方がよいとのことで、1年生から学校の通学途中にある画塾に週1回通うことにしました。

 

また、普通科でもクラスメイトは専門学科志望で不合格だった子が多く、学校の授業で補いきれないなと思っていたのでこれも駅前にある塾に国語、英語、数学だけ通うことにしました。

国公立の場合、共通テストが課されるため、勉強も必要になります。

ただし、共通テストの科目は、一般的な大学受験科目(国数英は同じですが、数学などは数Ⅰ・Aのみ、理科、社会それぞれ1科目など)が少ないため途中で進路変更する場合は、注意が必要です。

 

兄と同じく1年生からオープンキャンパスへ。総合大学の中の芸術系大学2つを見に行くことにしました。

1年生の冬からコロナとなり、オープンキャンパスはオンライン型へ。結果的にリアルなオープンキャンパスに参加できたことは、最後の受験のがんばりになったのではないかと思っています。

なお、芸術系大学はオープンキャンパス以外に卒業展や学園祭に行くのもおススメです。一般にも開放されていますので、在学している学生の作品を見ることができる機会です。 

芸術系大学へ

ちなみに芸術系大学は、単科大学が多く、総合大学の中にある大学はとても少ないです。そして、受験は実技の比重が高く、大学により同じ実技と言っても出される課題が違うという曲者。

京都では、京都市立芸大がやはりみんなの目標なので、3年生からは市立芸大コースとその他のコースに分かれます。子どもは、同じ画塾の中で志望大学の指導ができる先生のいる別コースのある教室へ3年生から通うことになりました。

 

実は子どもは高校時代、美術部所属ながら、陶芸のオブジェ作品を作っていたので、絵画はほとんどやっていませんでした。

その中で、デッサンや平面構成の課題はかなり難しかっただろうと思います。先生からは修正され画塾の場合、最後に講評で先生からの批評があるため、本人曰くかなり心が削られるそうです。

また、学科の勉強と違って、点数で見えるものではないため、自分が上達しているのかどうなのかがわからなくなるらしいです。

 

そして、芸術系大学はかなり受験スケジュールが前倒しというのが特徴です。9月頃から始まります。

私立だと受験の方式も様々です。体験授業型選抜などが開始。学科や面接、実技など自分の好きな受験内容で選べる選抜方式や

今まで作った作品を持ち込む試験を行うところもあるみたいです。

この場合、注意するのは、併願可能かどうか。合格したら辞退できなかったという場合は困りますのでよく注意して受験方式を選んでください。

また、私立の芸術系大学は、学費がお高め。1年間で100万近く(設備費用学科により変わる30万~)そしてパソコンや画材費用等もかかりま

 

す。理系並みの費用がかかると思っておいてください。そのため、我が家は、国公立がダメだったら、私立は自宅からじゃないと無理と最初から子どもに伝えておきました。

芸術系大学の受験

我が家の場合、第1志望の大学は、国公立ですが推薦の定員が多いため、推薦を受けることにしました。

推薦も前期日程も同じ定員であり、試験の内容は二次試験と同じ。共通テストの代わりに面接があります。

学校からの推薦が必要ですが、出願書類にだす資料の中に任意ですが作品集(ポートフォリオ)を出す必要があり、子どもの場合、陶芸作品の写真と学校でラボ活動という探求活動があるのですが、その内容をまとめたもの。また、それを発展させた解決策をまとめ、画塾でのデッサン課題や平面構成のできのよいものをピックアップしまとめました。

美術の顧問の先生に内容のチェックや写真撮影など大変お世話になりました。

写真の現像や家のインクジェットプリンターでなく町中のお店(今はそんな店があるんですね)で紙質から選べるお店でプリントアウトしてきました。

 

面接対策は、美術の先生と塾の先生に見てもらったり、画塾では、画塾の先生に推薦は試しで受けると語っていたらしく、「もしあかんかったらショックやろしそう言ったけど、受けるんやったら全力で受けないと受かるものも受からんから」と修正し、集中補講を組んでもらいました。

 

試験日程は、11月下旬、私立の科目型選抜が先で金曜日、学科と実技(デッサン)午前・午後を1日で受けて、どちらか点数がいい方で合格が決まるという方式。その後、土日をはさんで月・火と第1希望の大学の推薦入試が2日間にわたってありました。

そのため、前日から宿泊する必要があり、オープンキャンパスの時宿泊したホテルに宿泊しました。

遠方の大学を受験する場合、やはり一度来たことがあるというのはとても安心できます。

駅から大学までバスがあるのですが混みあうのはわかっていたので、レンタカーを予約。コロナで親が待つ場所もないため、開いている時間は、別の場所で時間をつぶし迎えに行く2日間を過ごしました。

遠方の受験の場合、試験日程もありますが、宿泊先確保がまず大事。

京都の場合、ホテルが多くてなんとかなるって思うかもしれませんが、地方大学を受験する場合、大学近くに宿泊先を確保するのはかなり大変です。インターネットで予約開始日をしっかり確認しないと宿泊先がみつからない場合もあります。

 

 

さて、結果ですが、妹は、無事に私立大学と第一志望の大学に推薦で合格。

本当はインターネットで合格発表が見られるのですが、怖くて見られないから家に帰ってから見ると学校にでかけた我が子。

私は、インターネットで結果を知っていたのですが、約束通り家に帰って、せっかくなので合格発表一覧をプリントアウトしリビングのドアにはっておきました。帰ってきてそれを見て自分の受験番号を見つけた瞬間、涙ぽろぽろ。

無事、我が家の受験が終わった瞬間でした。

 

 

ちなみに共通テストは、受験はしたのですが、数学Ⅰ・A激ムズ、そしていつもできていたはずの他の教科も伸びず、本当に推薦で合格してよかったと胸をなでおろしました。やはり受験は努力もありますが、運も大きい。


ライタープロフィール:かっぱのQoo

早いものでとうとう息子は大学院生、娘は大学生。相変わらず畑での野菜作りは継続中。京都の雑貨屋さんやカフェ巡りが趣味。